「猫って、ちょっと怖い」
「急に引っかいてきそうで苦手…」
実は私自身、子どものころから犬派で、猫にはほとんど触れたことがありませんでした。
友人の家で猫を見かけても、少し距離を置いてしまうほど。特に「急に引っかかれるかも」という不安が強く、猫を飼うなんて想像もしていませんでした。
そんな私が一変したのは、ヒマラヤンのブリーダーの家にいた「キャメル」との出会いでした。
キャメルは、初対面の私の足元に寄ってきてスリスリしてくれたのです。その柔らかいフワフワの毛に心を奪われました。
「この子と一緒に暮らしたい」と即決ででした!実際に迎えてからは、毎朝私の枕元で小さく鳴いて起こしてくれるなど、想像以上のやさしさに日々癒されています。
この記事では、ヒマラヤンと暮らす私の実体験を交えながら、「猫は怖くない」理由をわかりやすくお伝えします。
猫に苦手意識がある方も、この記事を読めばきっと少し気持ちが変わるかもしれません。
なぜ猫が怖いと思われがちなのか?
まず、「猫が怖い」と感じる理由を整理してみましょう。
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表情が読みにくい
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突然ひっかかれそう
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目が鋭くて不気味に感じる
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気まぐれで何を考えているのかわからない
これらの印象は、猫をよく知らないからこそ生まれてしまう“誤解”であることが多いのです。
猫は確かに犬のように感情をわかりやすく表に出すタイプではありません。でも、よく観察すると、しっかりと気持ちを伝えてくれています。
ヒマラヤンと暮らしてわかった猫の優しさ
私が飼っているのは「ヒマラヤン」という長毛種の猫です。
見た目はふわふわでぬいぐるみのよう。青い瞳が印象的で、性格はとても穏やか。攻撃的な一面はまったく見られません。
ある日のこと。仕事で失敗して落ち込んでいた私は、帰宅後も無気力で、部屋の片隅に座ってぼーっとしていました。
すると、普段はマイペースなヒマラヤンが、静かに私のそばに来て、スッと膝に顎を乗せたんです。
その瞬間、「気にしないで、大丈夫だよ」と言ってくれているようで、涙が出そうになりました。
猫は言葉を持ちませんが、表情や行動で優しさを伝えてくれる動物です。決して“怖い存在”ではありません。
猫が「引っかいてくる」は誤解?猫の気持ちを表すサインを知ろう
「猫は突然ひっかいてくるから怖い」と感じる人も多いと思いますが、実際には猫は何の前触れもなく攻撃してくることはありません。
猫は感情を体で伝える生き物です。たとえば、以下のようなサインがよく見られます。
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耳が後ろを向いている:イカ耳と呼ばれる耳の状態で、耳が頭にぴったりと倒れている場合は、怖がっている・怒っている状態です。
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しっぽを大きく振っている:犬とは違い、猫の場合は不機嫌・不安な状態です。また獲物を狙っている時もしっぽをフリフリしています。
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目を細めている:安心している状態ですので、優しく撫でてください。
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背中を向けて座る:信頼している時と気が付かなで欲しい時です。猫は寄ってくるまでそっとして欲しい動物です。
例えば、私のヒマラヤン・メイは、リビングで丸くなって寝ているときに私が近づくと、しっぽをゆっくり左右に振ります。
最初は「怒ってるのかな?」と不安になりましたが、猫の専門書を読んで「今はそっとしてほしい」というサインだと知りました。
その後は無理に触らず、メイが自分から寄ってきてくれるのを待つようにしています。
すると、安心したように膝の上に乗ってきて、ゴロゴロと喉を鳴らしてくれるようになりました。
そういうときは無理に触らず、そっと見守っていると、自分から甘えてきてくれます。
猫との関係は“無理をしないこと”が大切。猫の気持ちを理解すれば、怖さは自然と薄れていきます。
猫だって懐く!ヒマラヤンと築いた信頼関係
「猫は懐かない」というイメージも根強いですが、それは大きな誤解です。猫は、自分にやさしくしてくれる人をきちんと覚えています。
猫を飼っている人は、猫が寂しがり屋で甘えん坊な動物だと全員が知っています。でも、私も猫を飼うまでは誤解をしていました。
私が最初に猫を飼った時の体験談をご紹介させて頂きます。
最初の猫、キャメルを迎えた当初は、私が近づくとすぐにソファの下に隠れてしまいました。
無理に追いかけず、そっと名前を呼んでみたり、床に座って静かに本を読んだりして、キャメルのペースに合わせることを意識しました。
ある日、私が手のひらにおやつをのせて待っていると、恐る恐る近づいてきて、そっとおやつを食べてくれたのです。
その瞬間、「信頼してくれたんだ」と嬉しくて涙が出そうになりました。
今では私が帰宅すると玄関まで迎えに来て、足に体をスリスリしてくれます。寝るときは布団の足元で丸くなって、そっと眠ってくれます。
猫との信頼関係は、“ゆっくり時間をかけて育むもの”。懐いてくれたときの嬉しさは、言葉では言い表せません。
猫が怖い人におすすめの接し方
猫に慣れていない人にとって、いきなり触れるのはハードルが高いですよね。そんなときは、以下のような方法をおすすめします。
距離をとって観察する
私も最初は触るのが怖かったので、キャメルの行動を少し離れた場所からじっと観察してみました。
香箱座りをしている姿や、窓辺で外を眺めている後ろ姿を見ているだけで、不思議と心が落ち着きました。
「触らなくても、こんなに癒されるんだ」と実感した経験です。
勇気を持って猫カフェに行ってみる
猫が自由に過ごしている猫カフェでは、直接触れなくても猫の雰囲気を感じることができます。ヒマラヤンが在籍しているお店もあるので、探してみるといいかもしれません。
猫好きな友人の家に遊びに行く
猫に慣れている人のもとで、猫と接する体験をしてみましょう。無理せず、見るだけでも十分。少しずつ「猫って意外と穏やかだな」と思えるようになりますよ。
猫は怖い存在ではなく、静かに癒してくれるパートナー
ヒマラヤンと暮らして感じるのは、猫はとても繊細で、控えめだけれど確かな愛情を持っているということ。人が落ち込んでいるとき、そっとそばにいてくれる——そんな優しさに何度も救われてきました。
猫の魅力は、派手なリアクションではなく「静かに寄り添ってくれる」こと。
それに気づいたとき、きっと猫の見え方が変わるはずです。
まとめ:ヒマラヤンが教えてくれた“猫は怖くない”という真実
猫は決して「怖い存在」ではありません。少しだけ知識が足りなかったり、接し方が分からなかったりしただけなんです。
実は、私の友人も猫が苦手だった一人です。ヒマラヤンたちと私の暮らしを何度か見に来るうちに、「猫ってこんなに静かで優しいんだ」と驚いていました。
その後、彼女も思い切ってスコティッシュフォールドを迎え、今では「猫なしの生活は考えられない」と話しています。
私自身も、現在はヒマラヤンのメイをはじめ、6匹の猫たちと過ごす毎日がかけがえのない宝物になっています。
ヒマラヤンと暮らして学んだのは、「猫は愛情深くて、心の支えになる存在」だということ。
猫のペースに寄り添えば、彼らもそっと寄り添い返してくれます。
「猫って、かわいいかも」
そんな風に感じていただけたら、ヒマラヤンと私の毎日が、あなたの心を少しあたためられたようで、とても嬉しく思います。
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