我が家の6匹から見えた“猫の好み”の法則
我が家の小さな猫社会では、猫たちの“お気に入りの人”がくっきり分かれています。
6匹の個性豊かな猫と暮らす中で見えてきたのは、「猫が誰に懐くかは、単純に性別だけでは語れない」ということでした。
詳しく観察すると、5匹が私(ママ)を好み、そのうち2匹はパパにも時折甘えるという複雑な関係性。
そして唯一、活発なエキゾチックショートの「ふく」が夫(パパ)派という結果に。この理由を体験談と共に深掘りしてみます。
なぜ猫たちは「ママが好き」「パパが好き」と分かれるのでしょうか?
その背景には、猫の性格や日々の接し方、さらには科学的根拠があるのです。
科学が明かす「猫の好み」の正体
猫がどちらかの飼い主に懐く理由には、以下のような要因が関係しています。
猫が特定の人に懐く背景には、生物学的な嗅覚の鋭さや声のトーン、日常的な世話の度合いなど複合的な要因が絡み合っていると言われています。
それに加えて、私の体験から感じるのは「猫は単なる感覚の好みだけでなく、心の安定度や『この人なら守ってくれる』という信頼感の有無を本能的に見極めている」ということです。
そのため、たとえ男性であっても優しく落ち着いた声や態度を持つ人に自然と懐くのだと思います。
出典:Journal of Veterinary Behavior 等の研究論文より
実体験から見えてきた「うちの子たち」の好み
以下は、我が家の6匹の性格と“懐いている相手”の関係をまとめた表です。
名前 | 種類 | 性別 | 性格 | 好きな人 |
ヒナ | ヒマラヤン | メス | 甘えん坊 | ママ派 |
アイ | ヒマラヤン | メス | おっとり | ママ派 |
メイ | ヒマラヤン | メス | 臆病 | パパ・ママ両方 |
ハナ | ヒマラヤン | メス | 活発 | ママ派 |
ワカ | ヒマラヤン | オス | マイペース | パパ・ママ両方 |
ふく | エキゾチックショート | オス | 活発 | パパ派(唯一!) |
▶ 印象的なエピソード(パパ編)
ママ・パパ両方が2匹いますが、唯一の「パパ派」であるふくは小さい頃から夫と遊ぶ時間を楽しみにしていました。
毎晩の追いかけっこは二人の大切なコミュニケーションタイム。夫が積極的に遊び相手となることで、ふくの信頼度は格段にアップしたように感じています。
ある晩、突然の大きな物音にふくはソファの隙間に潜り込みました。
何度か私が呼びかけても反応はなく、不安そうに震えていましたが、夫が静かな声で「大丈夫だよ」と話しかけながらゆっくり手を差し伸べると
驚くほど穏やかな表情に変わり、慎重に膝に乗ったのです。
ただの遊び相手ではなく、あの瞬間に夫が「安心できる存在」だと実感させられた出来事でした。
あの瞬間、「この子はパパに心を許しているんだな」と実感しました。
それ以降、ふくは夫が新聞を読んでいると横に座りに来たり、夜寝るときも布団の端にそっと寄り添ったりするようになりました。
遊ぶだけでなく、“頼れる存在”として認識しているようです。
▶ 印象的なエピソード(ママ編)
ヒナは元来の甘えん坊で、私が体調を崩して寝込んだときは、まるで看護師のように一日中そばを離れませんでした。
トイレまでついてきて、離れている時間すら心配しているようでした。
ふと見れば、布団の端で丸くなり、私の回復を見守るその姿に、言葉にならない絆の強さを感じずにはいられませんでした。
パパ派になる猫には共通点があった!
猫の性格や育った環境によって、パパ派になりやすい子の傾向も見えてきました。
✅ パパ派になりやすい猫の特徴
- 落ち着いていて警戒心が少ない
- 遊ぶことが大好き
- 低い声に恐怖心を感じない
- 男性が主に世話をしている
たとえば、ふくは子猫時代から夫と遊ぶ時間が長く、日々のふれあいが自然と「信頼」になっていったのです。
猫が懐く人の共通点は「性別」ではない
猫が好きになるのは「男性か女性か」ではなく、「安心できるかどうか」。
猫に信頼される人の特徴
- 無理に抱っこせず、猫のペースを尊重
- 日々のごはんやトイレ掃除などを地道にこなす
- 優しい声で話しかける
- 視線を合わせすぎない(猫にとっては威圧感)
- ご褒美やスキンシップを忘れない
つまり、性別ではなく“心地よい距離感を持つ人”に猫は惹かれていくのです。
【まとめ】猫が選ぶのは“自分にとって居心地のよい人”
我が家の6匹の猫たちを見て確信したのは、猫の気持ちは単なる性別の好き嫌いでは計り知れないということです。
むしろ日常の細やかなコミュニケーションや信頼の積み重ねが、彼らの心を左右しています。
猫とも人間同士の関係のように、毎日の接し方や態度、そして「居心地の良さ」が大きな影響を与えているのだと強く感じています。
だからこそ、たとえ今は懐いていない相手でも焦らず、じっくりと信頼を積み重ねることが重要だと実感しています。
パパもママも猫にとってはかけがえのない存在。性別を超えた絆を育んでいくのが、猫との暮らしの醍醐味と言えるでしょう。
あなたの愛猫はどちら派?
「うちの子、どっちが好きなの?」とふと思ったときは、
ぜひ、じっくり観察してみてください。
案外、あなたの知らない“猫の本音”が見えてくるかもしれません。
【おまけ】猫の“パパ派 or ママ派”チェックリスト
以下の質問にじっくり向き合いながら、愛猫の行動を観察してみてください。
たとえば、「ごはんをくれた人に駆け寄ることが多いか?」「名前を呼んだときの反応は誰に一番良いか?」「夜、誰のそばに寄り添うか?」など
普段見過ごしがちなサインこそが、猫の本当の気持ちを教えてくれます。
質問 | はい | いいえ |
ごはんをあげた人にすぐ近づく? | □ | □ |
名前を呼ぶと必ず反応する人がいる? | □ | □ |
夜寝るときに寄り添う相手は決まっている? | □ | □ |
撫でられるとゴロゴロ鳴らす相手は? | □ | □ |
抱っこを嫌がらない相手は? | □ | □ |
怖いときに隠れず近づく相手は? | □ | □ |
「はい」が多かった方が、あなたの猫にとっての“特別な人”かもしれません。
「どっちが好き」も、日々の接し方で変わる可能性も大です。猫にとって、パパもママも大好きな存在であることは間違いありません。ご安心ください。
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