ヒマラヤンは、その優雅な外見と穏やかな性格で多くの猫好きに愛される猫種です。
ふわふわの被毛と美しいブルーの瞳、そしてペルシャ猫とシャム猫の「いいとこ取り」をしたようなその魅力は、一度知ると虜になることでしょう。
この記事では、ヒマラヤンの性格や特徴、飼育のポイント、そして私自身が35年間ヒマラヤンと暮らしてきた経験を交えながら、その魅力を徹底解説しますよ。
ヒマラヤンの基本情報
ヒマラヤンの歴史
ヒマラヤンは、ペルシャ猫とシャム猫を交配させて作られた人工的な猫種です。その名前は、毛色が「ヒマラヤウサギ」に似ていることから付けられました。ウサギに似ているからっていう理由が可愛いですね。
1930年代にアメリカで育種が始まり、1950年代に正式に品種として認められました。ただし、多くの猫協会では今でも「ペルシャ猫の一種」として扱われています。
ヒマラヤンは1980年代に日本で人気が爆発しました。この時期は純血種ブームとペットショップの出店ラッシュが重なり、ヒマラヤンが多くの家庭で飼われるようになりました。
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外見的特徴
- 被毛: 長くてふわふわ、シルクのような触り心地。ポインテッド模様（顔や耳、足先、尾が濃い色）を持つのが特徴です。
- 被毛のカラー：カラーは7種で「ポイント」と呼ばれ、その色とパターンはさまざまです。ちなみに我家の猫はトーティポイントとクリームポイントです。これらのポイントは耳、顔、尾、脚に集中し、体の他の部分は比較的明るい色になります。この美しい模様がヒマラヤンを一層魅力的にしていますね。
- 体型: 丸みを帯びたコビータイプ。短い足とがっしりした体つきで、体重は3～6kg程度で大型の猫になります。
- 顔立ち: 「ドールフェイス」と呼ばれる丸みのある顔立ちと、「エクストリームフェイス」と呼ばれる鼻ぺちゃ顔があります。ヒマラヤンはショータイプとペットタイプの顔があります。キャットショーでは鼻ぺちゃが評価がれます。ヒマラヤンは「ブサ可愛」と呼ばれる猫の代表ですがそれも可愛さのひとつですよ。
ヒマラヤンの性格
穏やかで優しい性格
ヒマラヤンは非常に穏やかで落ち着いた性格を持っています。私がこれまで飼ってきた猫は総数15匹ですが、ヒマラヤンの体形通りおっとりしていて穏やかです。
少々怖がりなところもありますが自分のペースを保ちながら過ごします。また、とても人懐っこい性格で家族に寄り添う姿には癒されること間違いありません。
私が仕事から帰宅すると、必ず玄関で待っていてくれる子がいます。その子は静かに「おかえり」と言うような目で見つめてくれて、一日の疲れが吹き飛ぶ瞬間です。（お腹が空いていてご飯が欲しいだけかもしれませんが(笑)。）
甘えん坊で人懐っこい
ヒマラヤンは甘え上手です。膝の上でゴロゴロ喉を鳴らしたり、体の上に乗ってきたり、寝るときは腕枕を求めてきてます。寂しがり屋の甘えん坊です。
ある日体調を崩したとき、一匹のヒマラヤンが一日中私のそばに寄り添ってくれました。その優しさには本当に感動しました。
適応力が高い
環境の変化にも比較的強く、多頭飼いや子どもとの生活にも馴染みやすい性格です。他のペットとも穏やかに共存できます。我家は常に多頭飼いの状態ですが、先住猫が新入り猫にグルーミングしている姿には本当に癒されます。
ヒマラヤンとの生活
飼育環境
ヒマラヤンは静かな環境を好むため、リラックスできるスペースを用意してあげましょう。また、長毛種なので室温管理も重要です。夏場はエアコンで涼しくし、冬場は暖房で暖かさを保つ必要があります。我が家の子たちは寒がりです。コタツやホットカーペットは必須アイテムですね。寒い方が苦手みたいです。
- 夏場: 室温26～30℃
- 冬場: 室温18～23℃
被毛ケア
ヒマラヤンを飼うことは毛玉との戦いになります。特に毛の生え変わる時期（春）にブラッシングを怠ると毛玉がフェルト状になりライオンカットにしなければいけなくなりました。
毎朝ブラッシングをしていたところ、それが日課になり、「ブラシを見るだけで寄ってくる」ようになりました。ブラッシングが苦手な猫もいますので慣れさせるのが大変です。
健康管理
病気予防は大切です。ヒマラヤンの病気として尿路結石・膀胱炎に注意しなければいけません。我が家の男の子は尿路結石になっております。水分摂取量にも注意しましょう。
また猫は腎臓病になりやすいためキャットフードの選別も大切になります。いつまでも健康でいてほしいですね。
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ヒマラヤンとの暮らしの魅力
コミュニケーション能力
ヒマラヤンはおっとりとしていますが、飼い主とのコミュニケーションを楽しむ猫種です。遊び心もあり、お気に入りのおもちゃで遊ぶ姿は家族全員を笑顔にしてくれます。
我が家の猫は、猫じゃらしが大のお気に入り。一緒に遊ぶ時間は家族全員の癒しになります。
家族への愛情深さ
家族全員に愛情深く接するため、小さなお子さんや高齢者とも良好な関係を築けます。一人暮らしでも寂しさを感じさせない存在です。
注意点
運動不足になりやすい
ヒマラヤンは運動量が少ないため、おもちゃなどで適度な運動時間を確保しましょう。
ジャンプ力はありませんので老猫には高いところに登るステップを準備してあげるといいかもしれません。
また、大きな音や急激な環境変化には弱い面もあるので注意してください。
その他の大切なお手入れ
猫は基本的にシャンプーは不要です。しかし、目元や耳のお手入れ・お尻のお手入れ（長毛なのでお尻やお尻の毛にウンチにつくこともあります。）が必要です。
爪切りも大切なお手入れになります。定期的にケアをしてあげましょう。
まとめ
私自身も35年間ヒマラヤンと共に暮らしてきましたが、その魅力には尽きることがありません。
一緒に過ごす時間は何物にも代え難い宝物です。これからヒマラヤンとの生活を考えている方には自信を持っておすすめします！
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