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ヒマラヤンと暮らすにはいくらかかる?費用のリアルを徹底解説【体験談つき】

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遊んでいるヒナとハナの画像

14/02/25 15:37:35

猫を飼う際、多くの人が気になるのは「どれくらいお金がかかるのか?」という点ではないでしょうか。

中でもヒマラヤンのような長毛種は、日常的なケアや健康維持に手がかかる分、他の猫種より費用がかかる傾向があります。

私自身、ヒマラヤンを6匹飼っています。

30年以上猫と暮らしてきた経験から、ヒマラヤンとの生活にかかるリアルな費用をお伝えしますね。

この記事では、初期費用、月々の維持費、生涯にかかる総額、さらには費用を抑えるための工夫まで、実体験に基づいて具体的にご紹介します。


ヒマラヤンを迎えるときに必要な初期費用

子猫の購入費用

ハナちゃんのおっぱいを飲む子猫たち

ヒマラヤンの子猫の価格は、購入先によって差がありますが、以下はあくまで一般的な相場です。子猫の健康状態や血統によっても変わります。

  • ペットショップ:15万〜25万円
  • ブリーダー:20万〜30万円

私の猫たちはすべて信頼できるブリーダーさんから迎えています。育ての親として親猫の性格や健康も確認できるため安心でね。

30年来のお付き合いなので、SNSを発信することで現在の状況もお知らせすることができ、お互いに信頼は築き上げています。

何かあったときはすぐに相談できるのも良い点です。

飼育用品費(初期設備)

初めて猫を迎える場合、必要になるグッズもいくつかあります。

項目 費用の目安
ケージ 10,000〜15,000円
キャットタワー 10,000〜15,000円
トイレ・猫砂 5,000〜8,000円
爪とぎ 2,000〜5,000円
食器類 2,000〜5,000円
ブラッシング用品 2,000〜4,000円
キャリーバッグ 5,000〜10,000円
おもちゃ類 2,000〜3,000円

合計:約40,000〜70,000円

私も最初に猫を飼ったときは約5万円かかりました。

最初に必要なものを一式揃えるとそれなりの出費になりますが、一度揃えれば長く使える物も多いです。

また、今ではメルカリやフリマアプリで美品のキャリーバッグやケージが格安で手に入ることもあります。

💡経済的に工夫することも大切です。

ヒマラヤンの性格・体質が費用に与える影響

ヒマラヤンはペルシャとシャムの血を引く猫種で、見た目の優雅さだけでなく、性格にも特徴があります。

これが日常のケアや医療費、生活スタイルに影響を大いに与えることもあります。

甘えん坊で寂しがり屋

ヒマラヤンは飼い主に非常に甘える一方、環境の変化や孤独に弱い面があります。

長時間の留守番が苦手な子も多くストレスから体調を崩すことも。

分離不安症を発症すると、飼い主が外出をすると寂しくてご飯も食べてくれいこともあります。

これを回避するためには、「構いすぎないこと」も大切と言われますが、愛しい猫たち。構わないなんてありえません。難しいところですね。

自動給餌器やモニターカメラを導入したり、他の猫との相性を考慮して多頭飼いにするケースもあり、その分出費が増える可能性があります。

被毛と皮膚・目のケア

ヒマラヤンは被毛が豊富であるだけでなく、目の分泌物が出やすく、皮膚もデリケートです。

日常的に顔を拭いたり、湿疹のチェックをすることが必要です。

我が家の子も、涙やけがひどい時期があり、専用のふき取りシートやサプリを試した結果、今は症状が軽減しました。

こういった小さなケア用品の積み重ねも意外と費用がかかります。


日常的な飼育費用(月・年ベース)

フード代

ヒマラヤンは少食ですが、健康維持のためには質の良いフードが不可欠です。

  • ドライフード:月5,000〜10,000円
  • ウェットフード:月3,000〜5,000円
  • おやつなど:月2,000〜5,000円

我が家は6匹飼っているため、腎臓ケア用フードなども与えており、月15,000円前後かかっています。

また、食が細い子には栄養補助のミルクやスープを与えることも。

特に子猫や高齢猫は水分補給も大切ですので、ウェットフードやチュール系おやつも活用しています。

味に飽きやすい子には、フードローテーションを取り入れるなどの工夫もしています。

お気に入りの味を見つけてあげるのも、飼い主の楽しみのひとつです。

トイレ用品

  • 猫砂:月1,200〜2,000円
  • 消臭スプレーやシート:月300〜500円

いろいろ試した結果、コストパフォーマンスの良さから鉱物系猫砂に落ち着きました。

猫たちも鉱物系猫砂が一番安心して使用できるようです。

少し散らかりやすいですが、匂いも少なく気に入っています。

6匹分となると、トイレの数も複数必要になります。我が家では5台を設置し、定期的に砂の総入れ替えもしています。

そのぶん、年間のトイレ費用は2万円以上かかっています。

さらに、猫砂は定期便や大容量パックを活用することで割安になります。うちは大型ディスカウント店で購入しています。

消耗品だからこそ、猫砂は節約できるポイントです。

医療費と予防接種

  • 混合ワクチン接種(年1回):5,000〜7,500円
  • ノミ・ダニ予防薬(年):9,600〜18,000円
  • 健康診断(年1回):5,000〜10,000円
  • 去勢・避妊手術:15,000〜40,000円(雄と雌で異なります)

健康診断は毎年受けています。猫は体調の変化を隠しがちなので、早期発見が重要です。

高齢になってからは心臓・腎臓の検査を追加で行っており、1匹あたり年2万円程度の医療費を見込んでいます。

また、突発的な怪我や体調不良での通院もあります。

緊急時の備え:猫用資金計画

私は常に「医療費用貯金」を用意しています。猫に病院代は高額になります。急な出費に備えて「猫の貯金通帳」を用意しています。

突然の入院や怪我で、1回の治療に10万円以上かかることもあります。

一度、歯のトラブルで手術が必要になった子がいて、そのときは高額な治療費が発生しました。

それ以来、毎月10,000円ずつ「猫のための積立」をしており、現在は6匹分の費用として年間12万円を目安にしています。(昨年は6匹が全員病気になり40万円掛かりました。)

医療保険が無い動物なので、どうしても高額になりますね。飼い主の医療費を削ってでも、猫の治療を優先してしまうのが本音です。

だからこそ、備えがあると精神的な余裕にもつながります。

個体差による必要費用の違い

6匹のうち、医療費が多くかかる子や、泌尿器系・腎臓の問題で特別なフードを食べさせています。

アイ(女の子・10歳)は白血球の値が低く、健康状態をいつも気にしています。

「この子にはこのケアが必要」と思えば、自然と出費も増えますが、それぞれの子に合った暮らしを提供できることが、飼い主としての責任ですのでね。


費用を抑えるための5つの工夫

ヒマラヤンとの生活には一定のコストがかかることがご紹介しましたが、工夫次第で負担を軽減することも可能です。

私はいろんな方法をあみだして費用を抑えつつ、快適な飼育環境を維持しています。

高品質なアイテムを長く使う

安いものは買わない!実は経費を抑えるキーワードになります。

キャットタワーやブラッシング用品などは、初期投資として高品質なものを選ぶことで長期間使用できます。

結果的に買い替え頻度が減り、コスト削減につながります。

耐久性の高いキャットタワーを購入し、10年以上使用しています。多少高価でも長く使えるアイテムは結果的にお得です。

猫の爪とぎの麻縄もリペア補修ができるものを選んでいます。

定期購入やまとめ買いを活用

キャットフードや猫砂などの消耗品は、定期購入やまとめ買いで割引が適用される場合があります。

大型ディスカウントなのどプライベートブランドなどはねらい目ですね。またオンラインショップやペットショップのセール情報も活用しましょう。

自宅ケアを徹底する

猫はいい匂いのする動物の代表であり基本的にシャンプーは不要です。

猫のトリミングサロンは多くありません。長毛種のヒマラヤンは自宅でのブラッシングが基本になります。

しかし、どうしても毛玉になります。自分ではどうしようもない場合はトリミングをしてくれる動物病院をおすすめします。

動物病院では、カットが苦手な猫には麻酔をかけることもあります。しかし、できるだけ麻酔や避けましょう。

私が飼っていたヒマラヤンの男の子は、麻酔によって障害がでたこともあり、とても申し訳ないことをしました。

麻酔はできるだけ避けた方がいいと考えています。自宅ケアを徹底する方が猫は幸せです。

ペット保険の活用

万が一の病気や怪我に備えてペット保険に加入することで、高額な医療費の負担を軽減できます。

月額数千円程度で加入できる保険も多いため検討してみる価値があります。

ウチや多頭であり高齢な子もいるのでペット保険に加入してませんが、一匹飼いで子猫から飼う場合は保険に加入することを推奨します。

病気になった際には大きな助けになるようです。多頭飼いでも保険料が負担にならなければ加入をおススメします。


まとめ:費用も愛情も、計画的に

ヒマラヤンとの生活には、確かに費用がかかります。でも、そのぶん与えてくれる癒しや幸福感は計り知れません。

しっかり準備すれば、不安なくスタートできます。費用は「愛情のかたち」でもあります。

長い時間をともに過ごす家族だからこそ、計画的な準備をして安心できる暮らしを築いていきましょう。

ヒマラヤンとの生活が、あなたにもたくさんの笑顔をもたらしてくれますように。


[あとがき]多頭飼いだからこそ見える費用のリアル

大輔お父さんとアイちゃん

6匹のヒマラヤンと暮らしていると、単純に6倍の費用がかかるわけではありません。

まとめ買いでのコストカットや、共有できる用品(ケージやタワー)もありますが、それでも月の出費は相当なものです。

ただ、それ以上に「幸せの密度」も6倍。どの子もかけがえのない存在です。

もし多頭飼いを検討している方がいたら、費用だけでなく、時間やスペースの確保も含めて、しっかり準備してから迎えてあげてくださいね。

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